FHA(足と靴と健康協議会)認定シューフィッター 渡部俊和のホームページです。官足法も実践中、最も不健康だったサラリーマン時代のピーク体重(98kg)から30kg以上のダイエットも成功(一時62kgまで)させ、今では体重は自由自在(5年のヴィーガン生活を経て、今では糖質制限に移行)。足と靴と食、その他健康で長生きするための実体験をシェアしていきます!

靴のこと

靴のこと

自分の靴を見てみよう

靴は長年履き続けると変形してきます。もともと靴は工業製品で、左右対称に作られています(一部の靴は例外ですが)。しかし人間の体は生体ですので、必ずしも左右対称ではありません。

つまり、「靴の型通りの足はない」と言えるでしょう。

そのような足が靴を履き続ければ、足によって力のかかり方が変わってきます。そしてそれが靴の変形に表れてきます。つまりあなたの靴はあなたの足の情報を教えてくれています。

この写真をご覧ください。↓
極端なプロネーションの例

これは極端な例ですが、左と右の靴の変形がこれだけ違います。右足のかかとが内側に傾き、靴の内側には大きなしわが刻まれています。これは「プロネーション(回内)」と言います。内側に足が倒れこんでいるので、土踏まずが落ち込んで、圧力が内側にかかることによって、ふくらみとしわができていると考えられます。このしわと変形は靴がそれを支えてきた証です。

これが原因で偏平足になったり、つま先側でも内側の圧迫が強くなり、その結果外反母趾になるケースも多く見られます。

では、次の写真もご覧ください。↓
サピネーションの例

前の写真は足全体とかかとが内側に倒れこんでいましたが、この靴のかかとは外を向いています。かかとに最も衝撃が加わるのは着地の時ですが、この靴は外から着地して足首が外に傾いた状態になっているのがわかります。これは「サピネーション(回外)」と言います。

足は土踏まずがクッションになっていますが、外側に体重がかかった状態ではクッションの恩恵が受けにくくなります。その結果、脛の筋肉が痛んだり、タコやウオノメの原因になったりすることがあります。

この2つのうち、どちらが多いかと言えば、圧倒的にプロネーションの方が多く、程度の差はありますが、日本人の8割以上の方ははプロネーションの傾向になっているそうです。過度なプロネーション状態を「オーバー・プロネーション」と言い、スポーツ靴の業界ではよく使われる言葉です。

靴の機能

大半が「プロネーション」という状態になっている現状に対し、多くの靴で、それをカバーする機能が備えられるようになりました。例えば下の写真↓をご覧下さい。
ジョギングシューズ

エントリーモデルのジョギングシューズですが、ゆっくり走る靴の方がかかとへの負担が大きくなるため、かなり厚めのソールになっています。そして、グレーの部分のゴムは少し硬めになっており、土踏まずを支え、プロネーションをカバーする機能になっています。ビギナー向けの靴ほど、足を保護する機能を強化していて、その分重くなるのです。次の写真のマラソンシューズ↓と比べれば一目瞭然ですね。

マラソンシューズ

マラソンシューズは鍛えられた足を持つ人を前提にしていますので、ソールは薄く、軽量化を優先しています。その薄いソールでも、プロネーションをカバーする硬い素材を土踏まずの所に入れているのがわかりますね。

靴は用途によってこのような機能が備えられています。ここではプロネーションとランニングシューズで説明しましたが、対象とするユーザーによって機能をしっかり理解して使い分ける必要があります。

例えば「10kmほどのマラソン大会に出る小中学生にマラソンシューズが必要か?」と聞かれれば、私はノーと答えます。「マラソン」という言葉だけで判断してはいけません。発育途上の子供の場合、クッションが薄く軽量すぎるマラソンシューズは危険です。多少重さがあっても足の保護のために少しソールの厚いものを選んだ方がいいでしょう。そしてしっかりフィットした靴を選んであげるようにしましょう。フィットした靴は実際の重さよりも軽く感じられるものなのです。

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